紅茶の夜に
物語の中の死神は

魂を狩るのが仕事だ。
ましてや冷酷非道だと思っていた。

だが、冷たい笑顔を向けてくるものの、目の前に居る死神はそんな奴には見えない


冷酷非道のカケラさえなく見える。


「あたしは何時死ぬの?」


「……二週間後…」

「そっか…二週間後なのにどうしてあんたは来たの?」


二週間後に来ればすむ話だろうに


< 6 / 29 >

この作品をシェア

pagetop