―愛彩―
――和人様。


私はこの先も今までと変わらず、同じ道を歩み続けていきます。

長谷川さんから託された物を守りつつ、和人様が遺されていったものを見守っていく。

『長谷川』や優花さん。

和人様が慈しまれたものたちを・・・。





『ありがとう・・・。みちるさん。』


和人様が最期に、私に下さった言葉を胸に、私は生きていける。


和人様と過ごした日々を胸に。


この先も。


「そう遠くはないうちに、私も和人様の元へ参ります。」


私とて、歳を重ねた身です。

再び、和人様と逢える時までは、この世で・・・。


これが私の愛し方です。


和人様への愛に彩られた私の人生は、まだ続いていくようでございます。


幼い頃に咲いた恋の華は、未だ散らず・・・。


この命の最期まで。


貴方と共に・・・。




―完―
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