お馬鹿恋愛



「……で?いつ行くの?」



「明日。」


…明日……。


「無理無理。明日予定ある。」


龍に勉強教えなきゃ。


「……へー。そんなこと言っていいんだ。」



お兄ちゃんがニヤリと笑う。



……嫌な予感が…。



「これなーにかな?玲奈ちゃん。」



差し出したのは携帯。


その画面に写ってたのは私と龍の姿。



さっき帰っていた時のものだ。



「なっなんで……」


「ここに来る途中に見ちゃったんだよねー。生意気に彼氏なんかつくっちゃって。」



「別に彼氏なんかじゃない……。」


「え?そうなの?
……でもこれをお父さんが見たらどう思うかなぁー?」



このっ……。



くそ兄貴が。



「…~っ。わかったよ。」


悪魔だ。


「決まりだね~♪んじゃまた明日♪」



そう言って悪魔…もといお兄ちゃんは帰っていった。


あ゙ぁ~ムカつく。


至福の一時が……。



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