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顔を上げて、先生の目を見ながらそう言うと、先生は一言「ありがとう」と優しく笑った。






それからしばらくしたあと、職員会議の放送がかかり、先生は職員室へ向かった。

本当はもっと一緒にいたかったけど…先生が「これからいくらでも時間はあるだろ?」と言ってくれたから良しっ♪

そしてあたしは先生を見送ったあと、軽い足取りで家へ帰った。


自分の部屋につくと、勢いよくベッドに横たわり、お気に入りのフワフワのクッションをぎゅっと抱きしめる。


あぁ…幸せっ…!

こんなに幸せでいいのかな?


夢じゃないよね?
夢じゃないんだよね?

先生も、あたしのこと…


「きゃ~~~!!」


「うるせー」


「ぎゃー!す、すばる!だからいきなり女の子の部屋を開けないでってば!!」


仮にもレディーの部屋なんだから!


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