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「あおいの声がうるせーからだろ。隣の俺の部屋まで丸聞こえ」

ドアに手をかけて、呆れるように言うすばる。


「う…。ご、ごめん。あまりに嬉しくて…あ!てか、すばるありがとう!!」

「は?」

「すばるのおかげで、あたし先生と…きゃーーー!」

また学校でのこと思い出しちゃった!

きゃー!と騒ぐあたしを、すばるは耳を塞ぎながら「…まじで落ち着いて」と呆れるように言った。

そんなすばるの要求を無視して、あたしは興奮したまま喋り続ける。

「あのね!先生がすばるのことをあたしの彼氏だって勘違いしたの!それでヤキモキ妬いてくれて、好きって言ってくれて…」

あぁ~!
幸せすぎるっ!

顔がふにゃーんってなるよ~…。


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