χ=s2


あぁ…。

あたし…先生が好きなんだ。



校門の近くまで走ってきて、息を整えながら思った。


そう思ったら涙が溢れてきた。




好き…。


先生が好き…。







あたし、こんな苦しい“好き”なんて知らないよ…。





涙がどんどん溢れてきて止まらなかった。














校門の近くには生徒が何人かいて、泣いてるあたしをチラチラ見てた。


……恥ずかしい。







今日は帰ろう…。





今も先生はあの女の子に優しく教えてるんだろうなぁ…。



すごく嫌だけど…
今は先生に会う勇気がない。



なんか教室入りづらいし…。

こんな顔じゃ会えないしね…。


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