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「…は?走って?」

目を大きくして、驚いた顔であたしを見る先生。


え…、走って帰るのおかしいかな?

変質者のこと、警戒しすぎ?



「お前、チャリじゃないの?」


「え、はい。家、歩いて15分くらいなんで…」


「……まじかよ」



???

なんでそんなこと聞くんだろ?





先生はちょっと考え込む顔をして。

「…送ってくわ」


「……え?」


「車で送ってく。変質者が出るなか、こんな時間に女子高生が1人で歩いて帰るのは危ないだろ。いくら家が近いとはいえ」


「えぇーーー!!?まじですか~!?」

先生の車!?

きゃーーー!!



「先に車乗って待ってろ。すぐ行く。色は黒だから」

興奮してるあたしに車の鍵を渡しながら言う先生。






先生の車…。

嬉しすぎる~!!


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