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「公園に!?…まさか、告白したの!?したんでしょ!」

きゃー!と騒ぎながら言うお母さん。



ゔ…。

まだ何も言ってないのに。

なんでこんなに勘がいいんだろう…。

母親の勘?



「母さん、うるさい」

そこに、お風呂上がりらしいすばるが入ってきた。


「ちょ、ちょっとすばる!上になんか羽織ってよー!」

すばるは、下がスウェット、上半身ハダカで首にタオルを巻いているという格好。

兄妹だけど、一応あたしだってレディーなんだからー!


「めんどい」

あたしの要望(文句)をあっさり却下して、冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出すすばる。


「すばる!あおい、先生に告白したんですってー!」


「お、お母さん!」

なんで言うのー!

なんか恥ずかしいじゃん!

どうせ、すばるにとってはどうでもいいことだろうけど…やっぱり恥ずかしい!



「へぇー」

すばるは興味なさそうにそう答えると、ミネラルウォーターをペットボトルから直接飲んだ。





うん。

ほんっとに興味なさそう。


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