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校門の近くまで走って行くと、すばるはあたしに気付き、校門から背を離して無表情にあたしを見る。
「す、すばる、ごめん!放課後ずっと先生と話してて…ケータイもマナーモードにしてて分かんなくて、全然気付かなかったっていうか…」
顔の前で両手を合わせ、しどろもどろに謝るあたし。
うぅ…すばる、無表情でなに考えてんのか分かんないよー。
怒ってるのかな…。
「話してた先生って、例のあおいの好きな先生?」
「…へ?」
予想外の返しに思わず間抜けな声を出す。
「え、う、うん。そうだよ?あ、今日もね!2人でいっぱい喋ったの~!へへへ~♪ハゲがめっちゃ邪魔だったけどね」
先ほどまでのことを思い出しながら話すと、
「なんだ、元気じゃん」
と、すばるが言った。
???
どゆこと?
元気じゃんって?
あたしが意味がわからないという顔でいると、すばるは言葉を続けた。
「あおいさぁ、昨日、母さんに告ったときのこと聞かれて泣きそうになってたろ?…だからフラれて落ち込んでんのかと思ったんだよ」