プリンセスと学園の法則
あたしは、怪しく思いながらも教室を抜け出して屋上へ向かった―…
「……湊ー??」
――シーーン…
「もう…意味わかんない…湊から呼び出しておきながらー!!」
「梨ー緒♪」
「湊!?って…あれ?」
目の前に立っているのは見知らぬ男子。
金髪で…ピアスしてて…
なんか、怖いかもー…
「あ、あの~…」
「あ!俺ね、湊の親友の
蓮埜風流--ハスノカザル--
風流でいいから♪
よろしくな!!梨緒」
とりあえず悪い人じゃなさそうだけど…
初対面なのに馴れ馴れしくない!?
あたしのこと呼び捨てだし。
「風流クン…湊は?」
「湊はいないよ♪
呼び出したの俺だし!!
そんなことより~、
梨緒って近くで見ると可愛さ倍増だね!!」
「え…ありがとう?」
なんか近ずいてきた?
近ずいてるよね!?
「まずは挨拶のチューしようよ♪」
「ちょっと!!ま、待って…み…みなと~~~!!!」
――バシ!
「いって~!」
「ったくお前は、俺の女に何してんだよ!!」
「ジョークだよ、ジョーク!
本気でキスしようなんて考えてないから!!」