プリンセスと学園の法則
プリンセスのお仕事
――キィィ
アタシは変な気分で、
茶色の大きくそびえ立つ扉を開けた。
「葉……瑠…?」
中はビックリするくらい綺麗でゴージャスだった。
革張りのソファーにシャンデリア。
奥の方には一際目立つ
ピカピカの石で出来た大きなデスクがある。
「……あ、梨緒」
「この部屋……スゴいね?」
「そうかな?」
『普通だよ』と笑う葉瑠が一瞬、違う世界の人に見えた。
でも、こんなゴージャスな部屋が学園にあっていいの!?!?
あり得ない気持ちで部屋を見渡していると、葉瑠が
「両腕、前に出して?」
「???」
アタシは訳のわからないまま、言われたようにした。
――ドサドサ!!!
「うわ!!!」
突然両腕が重くなる。
見てみると、たくさんの資料?が山ずみになっていた。