プリンセスと学園の法則
「幸村さん、俺を湊くんだと思って?」
……えぇ!!!
あたしの心読まれた!
「うん」
それからは注意されることもなかった。
――緒方くん悪い人じゃなさそう。
「今日の練習は終わりです。次は明後日になりますのでちゃんと来て下さいね?」
「「「は~い」」」
あたしは早速湊の所に行こうとした。
「あッ!!幸村さん待って」
「…緒方くん?」
「あのさ、携帯番号とメールアドレス教えてくれない?」
う~ん…
どうしよう?
「おい!!バカ梨緒」
「湊~?」
「何してんだよ!!
行くぞ!」
湊は緒方くんを睨み付けてあたしの手を強く引っ張った。