プリンセスと学園の法則
「やっぱ梨緒はからかいがいがあるわぁ♪」
「さいてー!!
もう知らない」
「まぁ怒んなって?
行くぞ」
湊はあたしの手をするりと捕って前を歩く。
――…一応怒ってたのに。
結局いつもこんな感じで最後は湊の強引さに負けちゃうんだ。
門から一歩足を踏み入れればもう学園祭ムード全開!!
飾りつけがしてあって賑わう廊下を通り、教室に行く。
「あ!!
メインの二人が来たよぉ♪」
「あ!!本当だぁ」
な、なに??
メインって?
イマイチ状況を理解できていないのはあたしと湊だけらしい。
「ほら、早く着替えて♪」
あたしは女子に、湊は男子に手を引っ張られて、
コスプレの衣装を渡される。