プリンセスと学園の法則


あたしが何も言わないのをいいことに、キモ男(←勝手につけた)の手は動いている。



あたしの我慢も限界だ。



「すみません、その手退けてもらえます?」



「え?何の事かなぁー?」


男はヘラヘラと笑っている。
面倒くさくなりそう…



そうこうしている内に手は胸を触り始める…。



「ちょっと止め…「おい、テメェ!!!!」


「湊??」


「何だお前?」


湊、来てくれた。

あたしの事、ちゃんと見てくれてたんだね。



謝ろうともしないキモ男の横っ腹に湊はキックした。


「うぐ……」



「ざまあみろ」



店内の視線はあたし達に向けられている…。



格好良すぎるよ湊。

きっと今のでまたファンが増えたよね。



でもやっぱりあたしの救世主は湊だ。


あたしの為にこんなに怒ってくれてる。


また“好き”が増えていく…





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