プリンセスと学園の法則
「けど、こう言う事だったのか…」
湊は全部お見通しだったんだ。
あたしが寂しいと思っていたことも。
本当はお父さんが大好きだって事も……
じゃあ、言わなきゃ。
湊は十分あたしの背中を押してくれた。
こうやって会えたことも
今面と向かって喋れてるのも湊のお陰だから。
だからお礼の代わりに、今までの溝を埋めなきゃ!!
「お父さんは…
あたしの事キライ?」
「全く…何を言ってるんだ?」
「じゃあどうしてこの学園へ行かせたの?
どうして寮に入らせたの?」
今までずっと気になってたけど、聞けなかった事。
隠されていた過去が今、真実になる。
お父さんはこの校舎を懐かしそうに見て、喋り始めた。
「それはな……
この学園はお父さんとお母さんが出会って、恋に落ちた学園だからだよ」
「お父さんとお母さんが…?」
二人が恋に落ちた場所…