プリンセスと学園の法則
●○葉瑠○●


まさか、まだいるわけないよな?


俺は軽い気持ちでプリンセスルームへ行った。


……嘘だろ?


部屋はまだ明かりがついていた。


そっとドアを開けて中に入ると資料を片手に寝ている梨緒がいた。


「………」


『すーすー』と寝息をたてて寝ている梨緒。


なぜか急に触れたくなって、俺は梨緒の髪を静かに撫でた。


「バカなヤツ…」


それからタオルケットをかけて、気ずかれないように部屋を出た。






「――プリンセスか……」



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