プリンセスと学園の法則
「…そんな事、初めて言われた。
お前、変なヤツだな。
でも結構救われたかも。
ありがとな!!」
「何よ変なヤツって!
まぁ大変そうだけど頑張って☆」
今まで偽っていたような緒方くんの笑顔。
でもさっきの笑顔は自然に見えた。
「梨緒……
一応言っとく。
千世が駄目になったら、梨緒の事好きになるかもしんねぇから??」
「「「――…………」」」
緒方くんがそう言った瞬間、湊も千世チャンもあたしも動きが止まった。
何とも言えない気まずい雰囲気。
静まったフロアに湊の声が響いた。
「緒方……テメェーやっぱ梨緒が狙いだったんだな!?!?
“緒”の文字一緒だからって調子乗ってんじゃねぇぞ!!」
“緒”の文字が一緒って……
関係無いし。
「あれ??梨緒ー。
この子ら新入り?」
「あ、玲音久しぶり!
そうだよ!新入り☆」