プリンセスと学園の法則


「何なに!?!?
何が出たの??」



「ふふふ♪
知りたぁい?」



「うん!!
勿体ぶんないで教えてよー!」




「下着泥棒よ」



「はぃ??」



「だーかーら!
下着泥棒だって!!」



――…カサ
カサカサ…



それは、本当に良いタイミングであたしたちの前にも現れた。




「ねぇ…
あのしげみ、動いてない??」



「…動いて…る??」



――…ガサ!!!!



「「キヤァァァーーー!!」」


見事に重なったあたしと千世の声。



「したた…
したたきどろぼうーー??」


「なな、なによ
したたきどろぼうってー!」


あたしにツッコミを入れる千世。



「そんな事どーでもいい」


確かに二人は見た。


しげみから覗く、キラリと光った二つの瞳(め)を…




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