プリンセスと学園の法則
「だって俺ら家族みたいなもんだし?」
皆がそう言った。
あたしには、"家族"って思ってくれてることが嬉しかった。
「そうだよ!!
緒方くんだって今日からあたしらの家族だよ」
「家族、ね……」
「そう!!
悩みとか、なんでも聞くからね」
本当に心からそう思った。
緒方くん、時々寂しそうだから……
あたしは、その寂しさが二分の一になればいいと思ったんだ。
「もー梨緒ったら…
まさかお兄ちゃんに惚れたぁ??
ま、あたしには湊クンがいるからいいけど♪」
「千世!!
違うって!湊、気にしないでね?」
「………」
「湊??」
「確かにお前、最近仲良いよな。
緒方と……」
「え、そんなことな……
「お前、恋人を分かってねぇよ」