プリンセスと学園の法則
「俺、最近わかんねぇ…
梨緒がすげー遠い」
「―…なにそれ?」
……何が分かんないの?
遠いって?
あたしだって…
あたしだって……
分かんないよ。
何も言ってくれないんだもん。
話してくれないんだもん。
「まぁまぁ、ちょっと落ち着いて?
今日は下着泥棒捕まえるために集まったんだから!!」
千世があたしたちの間に割って入った。
「とりあえず、くじ引いて?」
「ごめん……」
あたしは、言われた通りくじを引いた。
「あたしB地点だって」
「もう一人は?」
「………俺」
声の主…
それは緒方くんだった。