プリンセスと学園の法則







「あんなヤツ……
やめちまえよ?」






「千世…は……?」



うまく回らない頭。

何とか考えたのは千世の事だった。





「俺、いつの間にかアイツより梨緒の事好きになってたんだ……

顔も似てるし…

それに、お前を守ってやりてぇ」



そう言って光の腕にスッポリと抱き寄せられてしまった。






そんなこと言われても――…



あたしは…


あたしは?


どうしたいんだろう?






自分がわからない。




湊も今、千世と―…?


何をしてるのかな
何を話してるのかな?



あたしが今緒方くん…

光に抱き締められてるように




湊も――……


こんな風にしてるの?








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