プリンセスと学園の法則
「そそそそ!?!?れれれだだいだい」
(訳「それは大丈夫なの!?」)
「大丈夫大丈夫♪個室に鍵ついてるし、一応俺。
高橋柘十--タカハシタクト--
が寮長だから」
――アンタが寮長なのが一番心配なんですけどー!!!
「まぁこれも、学園の法則だしね?
あっ!!実坩…この子新入り♪今日からここの寮なんだって。案内してあげて?」
「え???新入りー♪
アタシは早些乃実坩--ササノミカン--よろしくね?
あれ?そう言えばアナタって……
プリンセスじゃなかった?」
実坩と名乗った可愛らしい女の子。
クラスは違うのにアタシがプリンセスって事は、もう広まってるんだ…
「……うん。アタシは幸村梨緒、一応プリンセスだよ。これから、よろしくね?」
「ヤッパリ…大変そうだけど、頑張ってね?」
……あ。
この子、睨まないんだ。
他の子とは違う…
それに、あたしのこと心配してくれてるし。