プリンセスと学園の法則


原因不明の寒気と足のふらつきを何とか押さえつつ

やっと集合場所の噴水までこれた。




「あれ?湊まだ来てないのかな…」




その時だった。


ギュッ!!


「え?きゃあ!!」



あたしは後ろから誰かに抱きつかれた。




「だーれだ?」


「湊ぉ?」


「当ったりー♪」



「今日、どこ行く……って、くしゅん!!ズビ」




まぢ最悪……


くしゃみの…
鼻水の…

バカヤローめがぁ!!
(↑壊れました(笑))




「なぁ梨緒、もしかして風邪引いてる?」



「え?そんなわけ……」




――ないよね?



でもなんか、もぉ駄目かも……



フラフラするよぉ。


あたしももうアッチの世界に逝っちゃうのかなぁ?




それにふわふわする?

ここは天国かなぁー?




―――バタリ!!



「ちょ!?梨緒?梨緒!?」



湊の声がする……


でも…どんどん遠くにいっちゃうよ


待って?


待ってよ
置いてかないで――――……





――プツン



途切れた意識の中、湊の声だけが頭にずっと響いてた。






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