プリンセスと学園の法則
――パチ!
どれくらい寝ていたんだろう?
目覚めたらそこは真っ白な世界だった。
「梨緒!?大丈夫か?」
あ…湊だ。
白いのは…天井?
「ここ……湊の部屋?」
「あぁ。
梨緒、倒れたんだぞ?」
「ゴメンね?
せっかくのクリスマスだったのに……」
彼氏と過ごす初めてのクリスマスが
風邪で台無しになっちゃうなんてな……
「そんなの気にすんな!
てか早く風邪直せ!だから寝てろ」
「あ、待って?」
プレゼント…渡さなきゃ!
「はい、メリークリスマス♪」
「え……?」
「もぅー、プレゼントだよ!!」
超驚いてる?
「梨緒…ありがとな?
すげぇ嬉しい!!」
「なんか……照れるね///」
「俺さ、プレゼント用意してないから、キスでいい?」
なんだ……
湊はプレゼント無いんだ。
ちょっとだけ期待してたから
あたしはなんだか残念な気持ちになった。
「ね、いい?キスするからな」
「だ、駄目だよ!風邪移っちゃうもん!!」
「やだ!俺がしたいの」