プリンセスと学園の法則


湊大丈夫かな?

あたしはまた湊の部屋に行くことにした。




「湊~…って…」


寝てるし――…



「こんな近くで見たの初めてかも…」



――…整った顔だな。



長い睫毛、綺麗な形の眉毛、それにスッと通った鼻筋、薄い唇さえも



全てのパーツが恰好よくて、完璧で…


そんな湊の寝顔が愛しくてたまらなくなる。



全部あたしのものなのに


今目の前にいるのは、
別の国の王子様みたいな人。




「――…好き」



ちょうど一年前くらいはまだ出会ってなくて



こんな気持ちも知らなくて


でも、それでも今は


不思議なくらいに



湊でいっぱいだった。



湊が好きって気持ちしかない……。




きっとこの気持ちは変わらない


そう信じてる。




変わる時は


きっと湊があたしに飽きたとき



それまではずっと


二人でいようね?


この指輪は外さなくても大丈夫だよね?







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