プリンセスと学園の法則
「――…り、お…」
寝言かな?
何の夢見てんだろ?
夢の中でも名前読んでくれるなんて……
嬉しいな。
「よし、湊の荷造りもしとこうかな」
なるべく音を立てずに、起こさないよう荷造りを始めた。
で、でも勝手にしない方がいいかな?
下着とかは自分でやらせた方がいいよね?
あたしはとりあえずタンスを開けた。
ゴソゴソ…
ゴソゴソ……
何か今固いの当たった?
何だろう?
「――…写真?」
そこに写っているのは、おそらく家族。
何人いるんだろう?
皆笑っていて楽しそうだった。
湊に似てる顔の子がいてちょっと面白くなる。
「っ……ぷ♪…」
ヤバイヤバイ!!
笑ったら起きちゃうよ。