プリンセスと学園の法則
「ここは、人生で一番大事なパートナーを見つけるための学園ですから」
「…はぃ~!?」
意味わかんない!!
何なのこの学園?
変なとこ転入しちゃったよぉ!!
そう言えば、今日から寮に住むんだし……
何か不安になってきた。
「ここが梨緒さんの教室。椿組です」
「つ…椿組?」
なんか組の名前まで変!
普通1組とかA組とかじゃない?
「この学園は薔薇組、百合組、桜組、椿組、蓮華組の五つに分かれてるんですよ?」
「そ…そうなんだ…」
「さぁ入って?皆アナタを待ってるわ」
アタシは、重い足取りで言われたように教室へ入る。
すると当たり前のように皆の視線はアタシに直撃。
「……幸村梨緒《サキムラリオ》です。一年間よろしくお願いします」
何ともありきたりな挨拶をした。
「……あなたが…幸村梨緒。伝説のプリンセス?」
一人の男子がそう言うと教室はざわめき出した。
「???」
な…何事???