プリンセスと学園の法則


それからあたしは部屋へ戻って寝た。


――翌日――



「…梨緒ーー?」



「はぁぃ……」


気ずいたらいつの間にか朝になってた。



目を擦りながらドアを開けたらすぐ目の前に湊がいる。




「電車に間に合わなくなるから急いで!!」



「あ、ゴメンゴメン」



寮にはもうほとんど誰もいなくて

いつもより静かだった。




「お待たせー」


こうしてあたしと湊も寮を出た。


次に帰ってくるのはお正月が終わって、少したった日くらいかな?



そう思うとちょっとだけ寂しく感じた……。





―――――――――――――………


寮を出てから一時間。



――ガタン、ゴトン…


まだ電車に揺られてる。


「遠い……」


「寝てもいいぞ?」


「ぅん……でも湊が可哀想だから起きてる」




……とは言ったものの、
睡魔は容赦なくあたしを誘惑する。





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