プリンセスと学園の法則


もしかして……




「湊、照れてる?」



「はっ!?照れてねぇし」



「照れてる!絶対照れてるー♪」



いつも苛められてたあたしは反撃開始♪




「うるせっ!」



「ねぇー?何で顔赤いの?」



「梨緒、てめぇ…」



すると湊は自転車をフラフラと揺らした。



「キャーー!
ごめん!あたしが悪かったです、許してー」




あたしの顔にも湊の顔にも、いつの間にか自然な笑顔が戻っている。



「湊、寒いでしょ?」



「別にー」



ウソつき、鼻赤いじゃん。

あたしは、冬の冷たい風から守ってくれているこの背中に顔を埋めた。



大好きだよ、と心で囁きながら…。






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