プリンセスと学園の法則


みぃと別れたあたしは教室へ向かった。



――ガラガラ


教室のドアを開けた途端、アタシは人に埋もれた。


――???
今日は何なの?


「プリンセス、今日はダンスパーティのパートナー抽選日ですよね???」


「え?あ…そうそう!!
そうだったね~?(汗)」


――そうだったの!?
知らなかった
てか忘れてた…(笑)


「早く、くじ引きしましょうよ~」


くじ引き???

そんなの作ってないよぉ~!!!


「梨緒、ここにくじあるよ?」

玲音が教えてくれた。
まぢ助かったぁ。

もし作ってないなんて言ったらどうなることやら…。


そう言えばこのくじ誰が作ったんだろう?


「玲音、これ誰が作ったの?」


「これは葉瑠が作ってたよ。昨日夜遅くまで園内に残って」


昨日夜遅くまで?

あの日はあたしだけが仕事してたんじゃなかったんだ…
ちゃんと葉瑠もやってくれてたんだ。

アタシだけにやらせてたのかと思った…。

ちゃんと責任あるんじゃん。

って事は…


タオルケットを掛けてくれてたのも


葉瑠

だったってこと…?


ちょっとだけ

ほんのちょっとだけ、アタシの中で葉瑠って存在が大きくなったんだ…。



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