プリンセスと学園の法則
「みぃー!!一緒に帰ろう?」
葉瑠のレッスンの後、みぃの教室まで行った。
でもあたしの声には気ずいてないみたい。
みぃの隣には男子がいた。でも、ここからじゃ誰かは分からない。
ツンツンに立った髪、着崩した制服。
後ろ姿を見る限りチャラ男っぽかった。
「……?」
誰だろう。
するとその男子がこっちを見た。
………あれって、寮長じゃん~~!?!?
そっかぁ。
だからみぃは寮長を好きになったんだ…。
なんかいい感じの雰囲気だったし、二人には上手くいってもらいたい!!!
そこであたしは思った……
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「ただいまぁ~~!!!」
寮に帰って来たあたしは勢いよく自分の部屋に飛び込んだ。
「……何してんのお前?」
そう言えばあたしの部屋の壁…
穴空いてたんだ。
つまり聞きたくない声も入って来るわけで……