プリンセスと学園の法則


その時…


「梨緒、お前ってさ……………



なんでもない、やっぱいいや」


湊が何かを言いかけてやめた。
その時見た空は少し曇ってて、不安になったけど、あたしはあえて、明るく振る舞った。


「何よ~!!!気になるじゃん!」


「何でもねぇし……じゃあな」



いつもと違う湊に違和感を覚えた。

今日は突然のキスもない。

したいわけじゃないけど、様子が違うから…


気になったんだ。


あたしの部屋を出ていく湊の背中は、いつもよりしょんぼりして見えた。


でも、原因は分からなくて。




あの言葉の先が気になって……


その夜はあんまり眠れなかった。



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