プリンセスと学園の法則
湊がいなくなったあと、葉瑠も不機嫌そうに部屋へ戻っていった。
「はぁ~……」
絶対に何があったよね?
会話不足だよね?
あたしが一人悩んでいると玲音が来た。
「悩み事?話くらいなら聞くよ、俺」
玲音の優しい言葉に、あたしは最近あった事をすべて話した。
湊の様子がおかしい事。
葉瑠とケンカしたかもしれないとゆう事。
あたしには何も話してくれなくて寂しく感じてる事。
話終わると玲音は笑っていた。
「梨緒は鈍感だなぁ…
男には、色々あるんだよ」
「へッ???」
「梨緒は心配しなくても大丈夫。それに、湊と葉瑠はケンカなんかしてないよ……梨緒にもいずれわかるから」
玲音の言ってる事はあまりよく分からなかった。
ケド、話してみて気持ちが軽くなった。
玲音が『大丈夫だよ』って言ってくれたから安心できた。
「玲音はいつでも冷静だよね~、凄いなぁ…」
「そうでもないよ、まぁ、ある特定の人を考えてる時はね?」