プリンセスと学園の法則

けどそんな思いも、次にみぃが発した言葉で打ち消された。


「あれ、玲音クンじゃん!!!」


「えっ???」


玲音が?

後ろを見ると私服姿の玲音がいた。



少しドキッとした。


だっていつもより数倍格好よくて…


オシャレだったから。


人混みに入っていく玲音をあたしは目で追ったけど見失ってしまった。




どうしてこんな所にいたんだろう?




だってここは、女の子が来るお店だよ。

なのに玲音が一人でいるなんて明らかにおかしい。


でも、あたしがこんな事気にする必要なんて、ないんだけどね…。





「梨緒ー、柘十から電話来て今から行かないと…

だから今度また埋め合わせするね?」



そう言えばみぃも彼氏GETしたんだよね…。

あたし乗り遅れ過ぎかも。


「そっかぁ…
ま、彼氏なら仕方ないかぁ。

じゃあ今度パフェでも奢ってよ♪」



こうしてみぃと別れて、寮に帰ろうとしたその時…




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