プリンセスと学園の法則
「…ぅ、うん!!
いいよ?」
内心ビックリしてるあたし。
だって、お茶だよ?
しかも玲音から誘って来たんだよ。
「えー、あたしはどうすればいいの?」
「これからは大人の時間。來夢は家先に帰っとけよ?」
「ぶー!!!いいもん、亮ちゃんに電話して迎えに来てもらうから!」
ちなみに亮ちゃんとは、來夢ちゃんの彼氏??的存在らしい。
「気をつけて帰れよー!
……よし、じゃあ梨緒、行くか」
「うん」
あたしはなぜか周りを気にしてしまった。
だって今日、カップル率多いんだもん!!
手を繋いでいたり、抱き合っていたり、中には〇〇してる人まで………
キャーー!!!
なんてハレンチなの???
よく外でそんな事できるよ。
だからあたしも変に玲音を意識してしまう。
「梨緒、どうしたの?
顔赤いけど…」
「何でもないよ///気にしないで?」
「そう?」
玲音の真っ直ぐな瞳は、
何でも見透かされたような気がするから、
ちょっとビクビクしちゃうんだ。