プリンセスと学園の法則
それからちょっと不機嫌になったあたしを見て玲音は笑う。
カフェにはもう着いて、クリームソーダを飲んだ。
クリームソーダなんて子供っぽいって、自分でも思うけど好きだからついつい飲んじゃう。
甘いクリームとソーダのマッチ具合が丁度いい。
「玲音っていぢわる…」
「ごめんって?
いつも優しくしてるからイジメてみたくなったんだよ」
「玲音は優しいままがいい」
「そう?
梨緒がいいならそうするけど」
“梨緒がいいなら”
今確かにそう言ったよね?
どう返せばいいのかちょっと戸惑った。
「……」
「梨緒、俺の恋人にならない?本気で…」
なにこの展開は???
聞いてないんですけど…。またハメられてるのかな?
最初はそう思ったけど玲音の顔を見たらわかった。
本当に本気なんだ…
「あたし…
玲音のこと好き!!!」
「本当!?」