プリンセスと学園の法則
「分かったか?」
「いや、全ー然分かんない。だってさ、美男美女しかなれないのに、何であたしがプリンセスなわけ?」
「だーかーら、お前が美女だから選ばれたんだよ」
――美女???アタシが?
この、幸村梨緒が美女とおっしゃるの?
「アンタの目、大丈夫?」
「あったりめーだろ!!」
「どう考えても可笑しいし…」
「この学園入る時、シャランって音鳴っただろ?」
そう言えば……
アタシが学園に足を踏み入れた瞬間シャランって
大きな音鳴ってビックリしたかも?
それに皆、あたしの方見て睨んでたし?
でもその時は、回りカップルばっかりだから
ムード壊されて怒ったのカナ?って……
「その音がプリンセスに選ばれたって言うことだよ。
あの門には特別なセンサーがついてるんだ……
この学園で一番の美女をキャッチするセンサーがね……ニヤリッ」
「……納得できない。
てかさ、まずその怪しい笑い方辞めてくれる?」