プリンセスと学園の法則
家事騒動も解決してあたし達四人はやっと学園へついた。
今日はダンスパーティだから男女別々に別れ、メイクアップやドレスアップをする。
この学園は結構豪華だから、ドレスアップルームやメイクアップルームまである。
あたしはまず、ドレスアップルームへ行き、順番待ちをしていた。
ダンスパーティの時にはプロの人が来て、
全てコーディネートしてくれるらしい。
部屋を見渡していると、前の方にみぃがいた。
「みぃ~!久しぶり、デートはどうだった?」
「あ、梨緒!
デートはもう最高!!!
初チューしたんだぁ♪」
―…初チュー!?!?
寮長意外と手、早い…
でもみぃは本当に幸せそう。
「梨緒いいなぁ…」
「――え?何がいいの?」
あたしはみぃのがいいけどな…
彼氏いるし、幸せそうだし。
「だってプリンセスは一番綺麗なドレスが着れるんだよ?
この学園に代々伝わるプリンセスだけのドレス…」
学園に代々伝わるプリンセスだけのドレス…?
「そんなドレスあるの?」
「うん。…あっ、次あたしだ!!
梨緒は元々綺麗だから、きっとダンスパーティ終わったら告白されまくりだよ!」
みぃはそう言い残すと奥の部屋に消えていった。