プリンセスと学園の法則
しばらく外の景色を眺めているとあたしの番が来た。
「プリンセスー?」
「は…はい!!!」
未だに慣れない呼び方に戸惑いながらも、声のする方へ向かった。
「ではまず着替えましょうか?」
すると女の人が真っ白なドレスを差し出してきた。
「……これ着るんですか???」
そのドレスには宝石が散りばめられていて、キラキラと輝いていた。
ウエストの所はリボンでキュッと絞られていて、セクシーだけど可愛さもある……
そんな素敵なドレスだった。
こんなドレス、あたしが着ていいのかな?
あたしはちょっとためらったけど、真っ白なドレスに袖を通していった…。
女の子なら一度くらい、こんなドレスを着たいと願うだろう。
あたしも今まではその中の一人だった。
鏡に映るドレスに身を包んだ自分の姿。
あたし…似合ってるかな?
ちょっと考えていると、また呼ばれた。
「着替えましたかぁ?」
「あ、はーい」
部屋を出るとさっきの女の人が出迎えてくれて、
次はメイクルームに案内された。