プリンセスと学園の法則


そしてあたしは完璧なメイク、髪型…

と、次々にセットされた。

やっと全てが終わり、大きな鏡の前に立たされる。



「……これ…あたし???」



鏡に映るのは、信じられないくらい大人っぽく綺麗になっている自分の姿。


「凄くよくお似合いですね。ではこれを…」


女の人はあたしにティアラを渡した。


「これはプリンセスの証…
“プリンセスナイト”って言うティアラよ。

素敵な踊り、楽しみにしてるわね?」



“プリンセスナイト”があたしの頭に乗せられた。


キラキラ光る宝石はおそらく、ダイアモンド。



落としたら弁償できないよ…

とあたしは強く思った。



首にも同じようなネックレスに、

靴は『シン〇レラ』と言う童話に出てきたガラスの靴みたいな物。


きっと今のあたしは高く売れるな…


上から下までで、ざっと―…

〇億円!?

本当にそれくらいしそうで、ちょっと怖かった。




「いってらっしゃい」


背中を押されたあたしは、大きな扉を開けて、部屋から出た。




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