プリンセスと学園の法則
「あたしだよ!あたし!!!」
「え!?まさか……
あたしあたし詐欺ー!!!」
なにその詐欺?
聞いたことないんですけどー…
「もう…
梨緒だよ!!」
「あぁ…梨緒かぁ!!!
めちゃめちゃ変わったじゃん!
すごく綺麗だよ」
「そう言うみぃも、まるでー…
結婚式みたいじゃん???
寮長、みぃを泣かせないで下さいね♪」
「まいったなぁ…
プリンセスに言われたら泣かせられねーじゃん?」
みぃと寮長、本当にお似合いだな…。
ピンクの可愛らしいドレスに身を包むみぃは、頬もピンクに染まっていた。
「梨緒、行くぞ!!」
「ほぇ?」
葉瑠に手を引かれあたしはみぃ達の元を離れた。
「「いってらっしゃいませー♪」」
みぃと寮長はちゃかすように、あたし達にヒラヒラと手を振る。
「もぅー!!!
みぃ達サイテー、葉瑠もそう思わない?」
葉瑠を見上げると顔が真っ赤だった。
「えッ?あぁ。
思う思う」
「もう、ちゃんと聞いてたぁー?」
「ごめんって!!!」