プリンセスと学園の法則
「さっすが梨緒♪」
こうしてあたしは教室に戻った。
「「「梨緒!!」」」
教室に入るなり、葉瑠、湊、玲音の三人が駆け寄ってきた。
「どこ行ってたんだよ!?」
「心配したよ」
「大丈夫??」
皆優しい!!!
「心配かけてごめん!大丈夫だよ。
ちょっと屋上行ってただけ」
「それより、今朝の事なんだけど……
「あなたがプリンセス?」
「瑠流チャン…?」
「あたしはこの学園の法則を知ってる。
プリンセスの事もね」
瑠流チャンは口元に笑みを浮かべながらあたしに言った。
「勝負しましょ?
どちらがプリンセスの名に相応しいか…」
「テメーさっきから何言ってんだ!!」
「湊、いいの!!
あたしもそのつもりだから…。
その勝負引き受けるよ?」
「梨緒!そんなの受けなくても…」
次は葉瑠が言った。
「いいの!
あたし、最初はプリンセスなんてなりたくなかった。
けど今は違う。
あたしがなりたいと思うから…
だからこの勝負を受けなきゃいけない。
そう思うの!!
それに、鐘が鳴ったのは事実だもん。
瑠流チャンにだって、プリンセスになる資格はあるから…
大丈夫。
あたしを信じて?」
今なら胸を張って、前を向いて言える。
プリンセスは譲れない。
ううん…
絶対譲らない!