プリンセスと学園の法則


「―…で、お前らの彼氏はどんな奴等にボコられたんだ?」


「多分……プリンセス梨緒の失脚を望む人だと思われます。
花風瑠流の命令で動いているのかも知れません」


この子達ただのギャルじゃ無かったんだ…!!

喋り方とか超丁寧になってるし。


「…そうか。
あ、お前らに協力してほしいことがある。
頼んでもいいか?」


「「はい」」


「お前らの彼氏の他にもボコられてる奴等がいるかどうか調べてほしい。

スパイの親から生まれてきたなら出来るよな?」


――え?スパイ!?!?



「さすがはナイト。
バレましたか…」


すると二人のギャルは同時に自分の髪の毛を引っ張った。


「な、何してるの!?」


「これ、カツラですから」

さっきまで金色だった長い髪は一瞬にして黒に変わった。


「初めましてプリンセス。
私、七瀬光--ナナセヒカル--
と申します」


「同じく、七瀬空--ナナセソラ--と申します」


「梨緒、こいつらの親はスパイをしてて今海外にいるんだ。

だからこの学園の寮に住んでる。

ちなみに光と空は姉妹だ」


二人は片方の膝を床につく格好であたしの前にいる。



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