プリンセスと学園の法則

プリンセスの危機

●○瑠流○●


あたしは負けるわけにはいかない…。



でなきゃ、あたしがこの学園に転入してきた意味も何もかも全てが無駄になる。


「もしもし敦也--アツヤ--?

この学園の生徒達にどんな手を使ってでもいいから、
あたしに票を入れさせるように仕向けて?

――そうね…

報酬は五万でいいかしら?
ありがとう。じゃあよろしくね」



始まったわ…


幸村梨緒

あなたには絶対、絶対負けない。





あたしだって前までは普通の女の子だった…


恋とかオシャレとかして。
こんな事を考えるような馬鹿じゃなかった。



始まりは忘れもしないあの日…。




あなたは覚えてないみたいだけど、あたしはずっとずっと覚えてた。


それこそ忘れた日なんか一度もなかった。


あなたを探し続けてやっと出会えたのに……



あんまりだよ“湊”





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