プリンセスと学園の法則
「――………なんで変装なんかするのー!?!?」
「はっ!?俺達だって、バレたらヤバイだろ!!」
「んー…まぁそうだけどー。て言うか本当にここに現れるの??」
「ま、俺の経験でいけば確実にここだろ!」
只今あたしと湊は張り込み中。
しかも超変な格好で…
だってー
あたしはサングラスにマスク。
湊なんて、ぐるぐるメガネして変な帽子とか被ってるし…
何のために張り込んでるかって言うと、
あたしの学園の生徒が脅されてる所の証拠写真とか撮るためらしい。
でもここに来るの…??
周りは真っ暗で人もあんま通らないし、おまけにカラスの鳴き声とか聞こえる……
とにかく気味悪い場所だった。
実はあたしってお化けとかに弱いんだよね……
「梨緒!!」
「キャァ!!
ななな……なによぉ!?!?
いきなりおっきい声出さないで!」
「なに?お前まさかビビってんの??
だったら俺が抱き締めてやるよ、落ち着くぜ?」
「何言ってんの!?
湊に抱き締められる方がよっぽど怖いし!!」
「照れるなって!(ニヤリ」
うわ…久しぶりに出たあの笑い方!
てか照れてないし
近寄るなぁーー!!!
もう駄目~~~~~!
――ドン!!!
あれ?
めちゃめちゃデカイ音がしたと思ったら今度は…
「あ゙ぁ?てめぇ何つった?」
すごい怒鳴り声。