プリンセスと学園の法則
あたしがプリンセス!?
――チュンチュン…
小さな小鳥のさえずりが聞こえて、窓からは朝日が射し込んだ。
「朝になっちゃったんだ……」
昨日は緊張しすぎて眠れなかった。
喉が乾いたから部屋を出て、寮の食堂へ向かう。
季節はいつの間にか秋。
だから、朝方と夕方はすっかり寒くなる。
まだ時間も早いし誰もいないと思い、あたしはパジャマ姿だった。
すると不意に話しかけられた…
「寝れなかったの?」
「玲音!?
まぁ、ちょっと緊張しちゃってね…」
「実は俺も♪
"今日で決まる"…そう思ったら寝れなかったんだ」
二人で歩いていたら今度は葉瑠が来た。
「あれ、玲音に――…梨緒…?
二人で何してんの??」
「今から食堂行くとこだけど?
葉瑠こそどうしたの?」
「ふーん。
お、俺は別に、心配して寝れなかったとかじゃねーからな!////」
……心配して寝れなかったんだ。
葉瑠って分かりやすすぎだよ(笑)