プリンセスと学園の法則


あたしは憂鬱な気分で学園へ行った。



門の両脇に植えられている木は綺麗に色ずいて、
下にハラハラと舞いながら落ちてゆく。



あたしは転校してきた時の事を思い出した。


――ここをくぐったらプリンセスの鐘が鳴ってー…


それが全ての始まり。

最初は意味不明だと思ったこの学園。


でも友達が出来て、ナイトがいて、皆と一緒に笑いあった。


この生活をを今日で終わらせるの?



そんなのやだ。



『選挙が始まります。
皆さんは選挙会場までおこしください』



「……行かなきゃ!!」


あたしは無意識に走っていた。


あたし、今まで何を躊躇っていたの?

何を悩んでいたの?


馬鹿みたい。


みぃやナイト、皆だって応援してくれてたのに。



――キィィ


大きな扉を思いっきり開けた。





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