彼氏想い
「違うって...
練習量が違うだけで補欠には、
変わんねぇだろっ!」

瑠冬は、冷静に言った。


補欠だって

瑠冬は、いつも言う。

そんなの分かってる。


けど...

明らかに瑠冬よりも

「頑張れっ!」って

言われてる殊輝見てると

あたしは、いつも思うんだ。

少しでも期待されているのなら...。

殊輝は、補欠なんかじゃないって。

少なくとも...

あたしの中では、絶対に...っ!

...こんな事言ったら...

瑠冬は、馬鹿にするだろうけど...。


「けど...
殊輝は、補欠の中でも
選手の代わり引きうける
大事な人物だよ?
少なくても
瑠冬よりは、期待されてるしっ!」


「はぁ...。
お前どれだけアイツ好きなんだよ...
やっぱ恋愛とか分かんねぇ...
じゃっ!帰るから。
今日は、ごゆっくり。」


これだけ言って

瑠冬は、帰った。



「...殊輝遅いなァ~。」


あたしは、瑠冬の事より

殊輝を心配して

携帯を取り出した。

『殊輝?どしたの?』

「送信っ!」

「はぁ~。やっぱココに居たっ!」

送信しようとした瞬間に

殊輝が教室に入ってきた。





< 3 / 18 >

この作品をシェア

pagetop