彼氏想い
「あっ!やっと来たっ!」


あたしは、携帯を鞄に入れた。


「あ?『来たっ!』じゃねぇよっ!
集合場所忘れたわけ?」

殊輝は、睨みながら話した。


「へ?集合場所?
...あっ!カフェだっけっ!」


あたしは、集合場所の事を

忘れていた。

「『だっけ?』じゃねぇだろっ!」


学校の隣にあるカフェ...

あたし達の待ち合わせ場所。

っていうか...

あたしが決めたんだけど...。


「ごめん...。」

あたしは、俯いて謝った。

「はぁ...。
だから、場所
教室で良いって言ったろ?」


「それだけは、絶対嫌っ!
一番大切な日だから...
場所もこだわりたいのっ!
それくらい大事にしたいのっ!」


あたしと殊輝が一緒に居られる

週1のデートの日...。

教室や玄関で待ってるなんてつまんない...。


土・日のデートも出来ない
あたし達....。

仕方ないって分かってる。

けど...
あたしだって...

土日みたいに別の場所で殊輝の事待っていたいっ!

それに学校から遠ければ...

待ってる間に
殊輝の事ゆっくり想える時間だってある。


これが、あたしの想い。


これくらいあたしは...

―殊輝が好きなんだよっ!





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