彼氏想い
「殊輝ィ~!はいっ!
アイス買ってきたよっ!」

あたしは、走りながら戻った。

「買ってくるって...
アイスかよ。
んっ!マジうまっ!
サンキュ!音早っ!」


「へへっ!
どぉいたしましてっ!」


あたし達は、また歩きだした。

「あのさ...
本当は、さっきカフェで
音早待ってる時...
正直嬉しかった。
いつも俺が後から行ってるから
音早の気持ち
すっげぇ分かった。
俺にとっても
この日は、大事だから...」


殊輝は、照れながら話した。


「マジっ!?」

あたしは、驚いた。

殊輝も大事に思っててくれてる事は、
知ってたけど...

場所とかまでは、

考えてないって

ずっと思ってた。

照れてるトコも初めて見た。


あたしに別の顔見せてくれたのが
嬉しくて

あたしは、殊輝に抱きついた。


「こういう日
毎日あればいいのに...」

あたしは、本気で思った。


「だな。
この日を大切に思ってくれて
ありがとな?」

殊輝が微笑んでた。


「うんっ!
これからも大切にしようね?
お互いの事もっ!」


「当たり前っ!
つか...お互いとか...
やっぱお前真っ直ぐだな~。」


「照れてんの?」


「違ぇよっ!」

あたしと殊輝は、
笑い合った。

会えない日の分まで...。


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